PST-net
 Top > 招待講演会 > バックナンバー > H22年度特別講演会
Top
News
事業活動
招待講演会
平成22年度
平成21年度
平成20年度
平成19年度
会員企業
事務局

H22年度特別講演会 講演内容
プリンデッド・エレクトロニクス:製造技術の革新によるフレキシブルデバイスの展開 
 
産業技術総合研究所 
石川 浩 氏
 ネットワークトラフィックは年率40%で増大しており、これに比例して、ネットワークルータの消費電力も増大している。小さなIPパケットを電子的に処理する現状のIPルータは、メール、ウエブ閲覧などの小さい情報を扱うのに適しているが、今後増大していく細映像情報などの巨大な情報を扱うのには効率が悪く、消費電力増大の原因となっている。我々は、映像情報などの巨大情報を、ユーザとユーザを直接光で繋ぐ回線交換型の光パスネットワークで分担することでネットワークの大幅な省電力化ができることを提案しており、その研究開発を企業と連携して進めている。ここでは、光パスネットワーク技術の最新の研究開発状況を報告する。
小惑星探査機「はやぶさ」 〜 宇宙大航海時代への幕開け 〜
 
宇宙航空研究開発機構
小泉 宏之 氏
 2010年6月,小惑星探査機「はやぶさ」は7年に渡る旅路を終え地球に帰還し,地球と小惑星間の往復航行という史上初の快挙を成し遂げた
この60億kmもの旅路を達成させた主エンジンが,世界初のマイクロ波放電式イオンエンジンであるこのイオンエンジンんなくして深宇宙との往復航行という
いわば,「はやぶさ」は来るべき大宇宙航海時代の幕開けを行ったミッションといえる.本講演では,この「はやぶさ」におけるイオンエンジンの活躍・実績を中心として,「はやぶさ」の旅路をわかりやすく発表します
大学の研究成果を社会に出す 〜成功と失敗のケーススタディー
 
慶応義塾大学
中島 真人 氏
 講演では、2000年から2009年にかけて私が大学で行った画像処理関連の研究成果(発明)を取り上げてお話しします。(1)デジタルカメラの画質向上技術に関する発明(ソフトウェア、ハードウェア各1件)、(2)手書き文字処理に関する発明(ソフトウェア2件)、(3)医用およびセキュリティー技術関連の発明(ハードウェア2件)の計6件(ライセンシング(技術移転等)に成功したもの3件、成功していないもの3件)を叩き台とし、(イ)「発明とライセンシングの関係」、(ロ)「ライセン〔@ライセンシングし易さとし難さの違いはどこにあるのか?Aライセンシングを阻むもシングし易い発明とし難い発明」のは何か?〕、さらに(ハ)「ライセンシングを成功させるには」〔@研究テーマの選択、A売り込みのテクニック〕等について論じてみたいと思っています。
 生体分子を観る! 測る!
 
オリンパス
橋本 武 氏
 形態から生体内分子の機能や相互作用の観測へ、21世紀の医療・ライフサイエンスの発展を支えるイメージング機器は大きくその役割を変えようとしている。
その背景にある技術は何なのか?
本稿では、その一端を、講演者自身の経験を踏まえ、顕微鏡や内視鏡分野を中心に概説する。
 プレーナ光波回路技術の歩みと見果てぬ光集積回路の夢
 
NTTエレクトロニクス(株)
河内 正夫 氏
 シリコン基板上の石英系光導波路を基本とするプレーナ光波回路(PLC: Planar Lightwave Circuit)技術は、光信号の分岐、波長分割多重、光路の切り替えなどを行う実用的な導波路型光回路の提供手段として定着し、今日の商用光通信網を支えている。
しかし、PLC技術開発のもう一つの狙いであった受発光素子との自在なハイブリッドッド光集積は、一部を除いて、本格普及するまでには至っていない。本講演では、NTTを中心とする1980年代初めからの石英系PLC技術開発の歩みを振り返るとともに、特に欧米で盛んなInPモノリシック集積やSiフォトニクスへの挑戦例を含めて、見果てぬ光集積回路の夢と現実について概観する。
 高出力半導体レーザの現状と将来
 
オプトエナジー(株)
細谷 英行 氏
 高出力半導体レーザは、光通信、各種計測機器など様々な分野で利用されており、レーザ加工分野でもYAGレーザ等の固体レーザの励起光源として使用されている。特に最近飛躍的に発展しレーザ加工技術の主役になりつつあるファイバレーザにおいては、半導体レーザの高出力化の進展とファイバレーザの性能向上が強く結び付いている。さらには、高出力半導体レーザ光を直接様々な加工に用いる技術も実用的になりつつあり、半導体レーザの高出力化がレーザ加工技術の応用範囲拡大につながっている。
このような状況を踏まえ、ファイバレーザ励起光源用途を中心に、高出力半導体レーザの高出力化技術と今後のトレンドについて紹介する。